岐阜聖徳学園大学 岐阜聖徳学園大学短期大学部

研究所の紹介

仏教文化研究所 開所10周年記念式典―岐阜聖徳学園…

2010年10月27日(水)に岐阜聖徳学園大学で仏教文化研究所 開所10周年記念式典が行われました。青木新門氏による記念講演「いのちの尊厳」とシ ンポジウム「いのちのバトンタッチ」が開催され…

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岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所20周年記念式典

2019(令和元)年12月13日(金)、本学羽島キャンパスにて、岐阜聖徳学園大学20周年記念式典が開催され、シンガーソングライター・二階堂和美氏より、特別講演「心を耕す仕事~音楽と仏教~」を…

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所長あいさつ

 2022(令和4)年度より、岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所所長を務めさせていただくことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。

 本研究所は2000(平成12)年に設立されました。初代所長の谷哲成短期大学部名誉教授は発足後初めて発刊された「仏教文化研究所紀要」において、設立の経緯に触れ、「今日的社会は物質文明の発達とは逆に、精神文化は衰え人間の存在自体が軽視される傾向にあり、世相の混乱は目を覆うばかりとなりました」と述べられ、続いて発足の理念となった「人は自他共に凡夫という、人間の無常性と煩悩性の自覚に基づいて、平等の精神と寛容の精神と利他の精神を強調し、万物が共に生かし生かされて在る」という北畠典生学長(当時)の言葉を紹介されています。この理念は、そのまま聖徳学園の「建学の精神」とも重なるものであります。本研究所はこの理念を具現化して、その成果を社会に発信することを使命に誕生しました。

 爾来、「仏教と現代」「仏教の文化と歴史」「仏教と教育」「仏教思想と仏教哲学」「仏教と諸思想・諸宗教」「聖徳太子と仏教」等を研究テーマとして、学内の宗教学関連教員と、全国の仏教学、真宗学、哲学、比較思想領域等の主要な研究者に客員研究員として加わっていただき、2002(平成14)年に発刊された「岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所紀要」も現在までに22号を数えるまでになりました。2010(平成22)年には、第2代の譲西賢所長の下、開所10周年を記念した式典と記念講演、シンポジウムを開催しました。記念講演には、映画「おくりびと」の原作者、青木新門氏をお招きして「いのちのバトンタッチ」というテーマでお話しいただきました。また客員研究員の方々にシンポジストとコーディネーターをお願いし、青木氏にも加わっていただき「いのちの尊厳」と題してシンポジウムを開催し、多様な立場、宗教学的・哲学的視点から議論がなされました。さらに、2019(令和元)年には、第3代の河智義邦所長の下、開所20周年を記念した式典と特別講演を開催しました。特別講演には、浄土真宗本願寺派僧侶・シンガーソングライター、二階堂和美氏をお招きし、「心を耕す仕事 ~音楽と仏教~」というテーマで歌を交えてお話しいただきました。

 また、設立当初には、中国の中央民族大学宗教研究所、韓国の東国大学校仏教文化研究所と学術会議を開催するなど、仏教文化における国際交流の入り口を開き、その後も東国大学校とは長年にわたって学術交流を行い、相互に研究員が訪問し合って講演会や研究会を開催してまいりました。なお、2015(平成27)年度から、新たに台湾の法鼓文理学院と学術的交流を提携し、本学研究員と法鼓文理学院の研究員が交互に訪問し、現在まで交流を続けております。

 今後も、皆さまのお力添えを得て、この岐阜の地から仏教文化を内外に広く発信できますよう微力を尽くしてまいりたいと思います。ご支援宜しくお願い申し上げます。


岐阜聖徳学園大学 仏教文化研究所所長 蜷川 祥美

研究所の活動

【研究員会議】
 例年9月に、兼任研究員、客員研究員が集まり、学術交流を行っています。

【地域社会連携センター公開講座の提供】
 例年、仏教文化研究所講座として、兼任研究員による1講座、客員研究員による1講座の計2講座を提供しています。

【法話の掲載】
 ホームページに、兼任研究員による法話を掲載しています。

【学術交流・講演会】
 ◆2023(令和5)年度
  2023年(令和5)12月4日 於:台湾・法鼓文理学院
  学術交流講演会
  蜷川祥美(岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所長)
  「日本の法相宗における『妙法蓮華経』「三車火宅の喩」解釈の展開」

 ◆2022(令和4)年度
  2022(令和4)年12月9日
  岐阜聖徳学園大学開学50周年記念事業
  岐阜聖徳学園大学・法鼓文理学院(台湾)学術交流シンポジウム
  「中国の天台浄土教について」
  開催方法 YouTube ライブ配信
  仏教文化研究所長挨拶
   蜷川祥美(岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所長)
  法鼓文理学院副校長挨拶
  果鏡法師(法鼓文理学院副校長)
  基調講演
   曾堯民氏(法鼓文理学院教務組組長)
  「浄土往生の位階説の変化-知礼の『観無量寿仏経疏妙宗鈔』を中心として」
  討論
  曾堯民氏(法鼓文理学院教務組組長)
  後藤康夫氏(岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所客員研究員)
  河智義邦(岐阜聖徳学園大学教育学部教授)
  *中国語通訳 藍碧珠氏(法鼓文理学院講師)
  日本語通訳 横久保義洋(岐阜聖徳学園大学外国語学部准教授)

 ◆2021(令和3)年度
  2021(令和3)年12月1日 於:台湾・法鼓文理学院
  学術交流講演会
  河野文光(教育学部教授 臨済宗妙心寺派福聚寺住職)
  「臨床動作法の実践からみえる「からだ」「こころ」「いのち」」
   開催方法:Zoom Video Communications

 ◆2020(令和2)年度
  2020(令和2)年9月15日
  岐阜聖徳学園大学 仏教文化研究所 国際シンポジウム
  「仏教と医療-現状と課題、人材育成-」
  開催方法:Zoom Video Communications

  基調講演Ⅰ 実践仏教学の立場から
   釋 恵敏氏(台湾・法鼓文理学院学長 国立台北芸術大学名誉教授)
     臨床仏教宗教師の養成と患者自主権利法について
     ―台湾のある医療センター及び在宅から地域へホスピスケアにおける活動例―

  基調講演Ⅱ 実践真宗学の立場から
    打本弘祐氏(龍谷大学農学部准教授 浄土真宗本願寺派僧侶)
     ビハーラ活動の展開と現状および臨床宗教師やビハーラ僧教育
  パネリスト
   基調講演者
   看護の立場から  森京子(岐阜聖徳学園大学看護学部専任講師)
   臨床宗教師の立場から  巖后顯範(臨床宗教師 浄土真宗本願寺派僧侶)
   仏教学・真宗学の立場から  渡邊了生氏(東京仏教学院講師 浄土真宗本願寺派僧侶)
  コーディネーター
   河智義邦 (前仏教文化研究所所長 教育学部教授)

 ◆2019(令和元)年度
  2019(令和元)年12月12日 於:台湾・法鼓文理学院
  学術交流講演会
  河智義邦 (前仏教文化研究所所長 教育学部教授)
    「親鸞の仏道観~大乗仏教としての浄土真宗~」

  2019(令和元)年12月13日 於:岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス5101教室
  仏教文化研究所20周年記念講演会
  二階堂和美氏 (シンガーソングライター・浄土真宗本願寺派僧侶)
    「心を耕す仕事 ~音楽と仏教~」

 ◆2018(平成30)年度
  2019年(令和元)年3月2日 於:岐阜聖徳学園大学 岐阜キャンパス2号館多目的ホール
  岐阜阜聖徳学園大学 仏教文化研究所 国際シンポジウム
    「ターミナルケア いのちの真実を語る-医療と仏教の実践を通して-」

    講演・パネリスト
   実践真宗学の立場から
    打本弘祐氏(龍谷大学文学部専任講師 浄土真宗本願寺派僧侶)
   医師の立場から(在宅ホスピス緩和ケア)
    小笠原文雄氏(小笠原内科院長 真宗大谷派僧侶)
   看護の立場から(臨床緩和ケア看護)
    服鳥景子(岐阜聖徳学園大学看護学部准教授)
   実践仏教学の立場から
    釋 恵敏氏(台湾・法鼓文理学院学長 国立台北芸術大学名誉教授)
  コーディネーター    譲 西賢 (元仏教文化研究所所長 教育学部教授)

 ◆2017(平成29)年度
  2017(平成29)年12月13日 於:台湾・法鼓文理学院
  学術交流講演会
   譲 西賢 (元仏教文化研究所元所長 教育学部教授)
   「浄土教からみる予防的カウンセリングの意義」

 ◆2016(平成28)年度
  2017(平成29)年1月16日 於:岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス5101教室
  報恩講と新成人の集い
   釋 恵敏氏(台湾・法鼓文理学院学長 国立台北芸術大学名誉教授)
   「ホスピスケアに関わる臨床仏教宗教師の養成について -台湾のある医療センターにおける活動例-」

 >◆2015(平成27)年度
  2015(平成27)年12月7日 於:台湾・法鼓文理学院
  学術交流講演会
   蜷川 祥美 (本学仏教文化研究所長 短期大学部教授)
   「日本における唯識思想の展開」

連絡先

岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所
〒501-6194 岐阜県岐阜市柳津町高桑西1-1
TEL: 058-279-0804/FAX: 058-279-4151